薬物動態学の中から、ADME分野を中心に週1回、全16回の通常授業(国家試験問題演習と質問の授業を含みます)を行います。原則週1回90分授業、全16回の授業です。(生徒さんの希望により、例えば「授業間隔を週2回にする」、「点滴静注の数式の理解だけを復習したい」などの個別対応は可能ですので、別途お問い合わせください。)
シラバスは以下となっております。
回 | 授業内容 |
1 | 吸収①:細胞膜の構造、消化管吸収、細胞膜透過、Fickの法則、能動輸送の基礎、非攪拌水層、他 |
2 | 吸収②:吸収に係る薬物側の要因、pH分配仮説とHenderson-Hasselbalchの式、胃内容排泄速度、トランスポーターを介した吸収、他 |
3 | 吸収③:経口以外の経路で吸収される薬物、吸収過程における薬物相互作用、薬物の吸収に影響する因子、他 |
4 | 吸収過程の国試問題演習と質問 |
5 | 分布①:血清中での薬物・タンパク質結合、α1-酸性糖タンパク質、タンパク結合の解析、平衡透析法を使った結合定数の求め方、他 |
6 | 分布②:薬物の組織分布、毛細血管の構造、リンパ管系の構造と薬物の分布、分布容積の意味と算出法、他 |
7 | 分布③:薬物の脳移行(血液脳関門、血液脳脊髄液関門)、薬物の胎児移行(血液胎盤関門)、血清中のタンパク質を介した薬物-タンパク質結合の解析、他 |
8 | 分布過程の国試問題演習と質問 |
9 | 代謝①:薬物代謝反応の種類、薬物代謝酵素の存在部位、CYPの種類と触媒する反応、他 |
10 | 代謝②:薬理遺伝学、薬物代謝の第Ⅰ・Ⅱ相反応、一塩基多型(SNPs)、代謝過程における薬物相互作用、他 |
11 | 代謝③:薬物代謝酵素の誘導と阻害およびその実例、他 |
12 | 代謝過程の国試問題演習と質問 |
13 | 排泄①:腎臓の構造、腎排泄機構(糸球体ろ過、近位尿細管分泌、遠位尿細管再吸収)、腎排泄に係る薬物トランスポーター、他 |
14 | 排泄②:腎クリアランス全般、他 |
15 | 排泄③:薬物の胆汁中排泄、胆汁中排泄に係る薬物トランスポーター、腸肝循環、腎・肝以外の排泄経路、腎・肝における薬物相互作用、小児・高齢者等における薬物動態、他 |
16 | 排泄過程の国試問題演習と質問 |