YouTubeショートで使った解説スライドは以下です。

(解説スライドは、薬学部の現役学生の方、次回の薬剤師国家試験を受験される予定の方はダウンロードしてお使いになっていただいて構いません。なお、大学教育関係者の方、薬剤師国家試験受験予備校の方でスライドのダウンロードご希望の方は、本HPの「お問い合わせホーム」から弊社宛、事前にご連絡ください。)
なお「ゆっくり魔理沙と霊夢」の声は、AquesTalkのライセンスID:AQALCNTUSR01202371によります。
<この問題の突っ込んだ解説>
どうも、108回には「少し残念な問題」が続きますね。問43で、一「動態らしい問いかけ」は、「血液脳関門の・・・」と謳っている点です。機能形態学の問題ではないかという気がしますし、知っているかどうか?だけの問題です。「必須問題だから、そういうもんなんだ」と言われればそれまでですが、「なんかなぁ~?」という気はします。なので、解説のスライドでは、霊夢が選んだ「生体関門についての、必須ポイント」を解説します。
いわゆる「生体関門」として、国試に出てくるのは、解説スライドにある、3つの関門(血液脳関門)、(血液脳脊髄液関門)、(血液胎盤関門)です。これらの「関門」には、それぞれ生理解剖学的な実体がある点は重要で、それらもきちんと整理しておきましょう。例えば、血液脳関門は元ネタ問題にあるように「血管内皮細胞」の「密接結合(タイトジャンクションがそれです。
血液胎盤関門は、「生体関門」としてのバリア能が3者の中で最もルーズなのですね。なので、母体側から単純拡散などを含めて「好ましくない」薬物・物質が胎児血に移行してしまう。それだと困るので、胎盤の合胞体性栄養膜細胞(シンチオトロポプラスト細胞)には、「排泄型トランスポーター」の代表ともいうべき、P-糖タンパク質が発現しているというわけです。この意味では、ここに発現しているP-糖タンパク質の機能は「解毒」ということになります。
わかったかな?