本日の「ゆっくり国試(必須)問題(108回問44)」解説(YouTubeショート:231127)


YouTubeショートで使った問題文スライドは以下です。

なお「ゆっくり魔理沙と霊夢」の声は、AquesTalkのライセンスID:AQALCNTUSR01202371によります。

<この問題の突っ込んだ解説>

この問題を作るときに、作問者の先生を囲んで、結構な「議論」が行われたのかな?って、霊夢は思いました。もし、構造式が描かれていなくて、お薬の名前だけが選択肢になっていても、十分に問題として成立しますよね。でも、それだけだと、ただの「暗記もん」になってしまって面白くはない、ということですね。「じゃあ、どうしますかね?あっそうだ、薬の名前と一緒に構造式を入れておいたらいいんじゃないですかね?カルボキシエステラーゼの基質の構造もわかっていないと解けないわけですから、有機化学の基礎を問うこともできるし、いいんじゃね??」

というようなやり取りがあったのが、目に浮かびますね(霊夢の妄想です)。

さて、カルボキシエステラーゼは、一般式がRCOOR’で表されるカルボン酸エステルを基質にして加水分解を行い、カルボン酸とアルコールを生成する酵素で、「知っていなければいけない」酵素です。なので、選択肢の分子構造の中に、この構造があるかどうかを探せばよい、ということになり、答えは1番のテモカプリルになります。このお薬自体はプロドラックであって、代謝物のテモカプリラートが、CE阻害薬の抗高血圧薬なのは、霊夢が解説しているとおりです。

このようなことから、この問題は「ただの暗記もん」に一工夫を加えた、必須問題としては良問だと霊夢は思います。

わかったかな?


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