本日の「ゆっくり国試(必須)問題(106回問44)」のゆっくりショート解説(YouTubeショート:240114)


YouTubeショートで使った問題文は以下です。

なお「ゆっくり魔理沙と霊夢」の声は、AquesTalkのライセンスID:AQALCNTUSR01202371によります。

(YouTubeショート動画関係の、以下の<この問題の突っ込んだ解説>は、薬学部の現役学生の方、次回の薬剤師国家試験を受験される予定の方はダウンロードしてお使いになっていただいて構いません。なお、大学教育関係者の方、薬剤師国家試験受験予備校関係者の方でスライドのダウンロードご希望の方は、本HPの「お問い合わせホーム」から弊社宛、事前にご連絡ください。)

<この問題の突っ込んだ解説>

毎度の話なんだけど、この手の問題が「令和の化石問題」になるのは時間の問題だね。どういうことかというと、Chat GPTの驚くべき普及で「暗記もん」は意味をなさなくなる。Chat GPTとSiriが一緒になったら、勘違いやうろ覚えによる医療過誤は完全になくなる。もっともだ、Chat GPTも時々間違えることがあって、それは魔理沙の中のヒトの弊社CEOも経験しているんだけど。なので、現時点では人間が最終的に判断を下すべきではあるが、それも時間の問題だろう。だから、今後の薬学部における薬剤師の養成教育というものは「考える力、創造力の涵養」に大きく舵を切らないと、それこそ10年後、20年後、30年後には、薬剤師という職業そのものがAIや量子コンピューターにとって代わられるんじゃないかと、霊夢は危機感を持っております。はい。

それはさておき、この問題は「チザニジン」の「代謝を阻害するもの」は?と聞いているわけだ。なので、

  1. チザニジンがどういう薬であるか?
  2. チザニジンを代謝する薬物代謝酵素は何か?(多分、CYPのどれかだろう・・・)
  3. 選択肢にある薬物の中で、2.の薬物代謝酵素を阻害する薬物はどれか?

という思考経路で問題にあたっていくしかない。まあ、すべて「知っていなければ、手が付けられないわけだ。(いくら考えても答えが導けない。例えれば、アラビア語で「犬」をなんというか?知らなければ考えても無駄ということ。)

なので、こういう問題への対処法は、過去問を自分でまとめたノートみたいなものを作るか、市販の「過去10年間で国試によく出た医薬品一覧」のような本を買ってきて頭に叩き込む、ということしかやりようがない、ということです。

まあ、ここに書いてしまうと、「自分で調べる」という勉強の本質をみなさんから奪ってしまうことになるので、あえて書きませんが、正解の4番「フルボキサミン」はチザニジンの主要代謝酵素であるCYP1A2を阻害するSSRIであることが知られています。

わかったかな?


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