本日の「ゆっくり国試(必須)問題(105回問43)」のゆっくりショート解説(YouTubeショート:240211)


YouTubeショートで使った問題文と解説スライドは以下です。


なお「ゆっくり魔理沙と霊夢」の声は、AquesTalkのライセンスID:AQALCNTUSR01202371によります。

(YouTubeショート動画の解説スライド、および、以下の<この問題の突っ込んだ解説>は、薬学部の現役学生の方、次回の薬剤師国家試験を受験される予定の方はダウンロードしてお使いになっていただいて構いません。なお、大学教育関係者の方、薬剤師国家試験受験予備校関係者の方でスライドのダウンロードご希望の方は、本HPの「お問い合わせホーム」から弊社宛、事前にご連絡ください。)

<この問題の突っ込んだ解説>

こりゃまたずいぶんと簡単な問題です。CBTの模試レベルの問題といってもよいでしょう。薬物代謝の基本で、第Ⅰ相反応は「酸化、還元、加水分解」。第Ⅱ相反応は「抱合」反応ですね。呪文のように2,3回唱えれば頭に入るはずです。これらの反応の「目的」は、「脂溶性の高い薬物へ極性基を付与して水溶性にし、体外へ排出されやすくすること(要は、おしっこの中に溶けやすくすること)」になりますね。ただし、例外があって、第Ⅱ相反応のアセチル抱合を受けた化合物は、親化合物より脂溶性が高くなるということが知られています。こういう「例外」は出題されやすいので注意しましょう。あとは、いろいろなお薬を「個別の例」として頭に入れるしかないですが、国試頻出の薬物は、それがどこで出題されるのかを含めて、解説スライドで霊夢がお話をしています。

ちょっと余談になりますが、出題者側の心理を、魔理沙の中のヒトの弊社CEOが解説します。あくまでも「個人の感想」なので、あっているかどうかはわかりませんが、まあ、こんなことを考えながら出題したんじゃないかな?っていう想像です。

「必須問題で代謝の基礎と言ったら、第Ⅰ相反応、第Ⅱ相反応だよね。じゃあ、こういう「相」の中にどんな反応が入るか聞いてみることにするか?おっと、酸化、還元、加水分解、抱合、ときたら、選択肢にしたら4つじゃないか?こりゃ困った、5択にしないといけないのに。そうだ、どうでもいいけど、聞いたような反応の名前で「アルキル化」でもいれておくか?どうせだから、1番に入れておいたら引っかかる奴が出てくるかもしれないし。はっはっは。」ということなんじゃないか?アルキル化は第Ⅰ相反応にも、第Ⅱ相反応にも含まれません。

ただ、「アルキル化剤」というお薬は知っていないと困ります。何ですかね?そう、第一世代の抗がん剤のグループで、DNA鎖をアルキル化することで複製を阻害し、もってがん細胞の増殖を止めることを目的とした薬剤ですね。最初の抗がん剤である「ナイトロジェンマズタード」などがそれにあたります。大丈夫かな?


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