本日の「ゆっくり国試(必須)問題(102回問43)」のゆっくりショート解説(YouTubeショート:240523)


YouTubeショートで使った問題文と解説スライドは以下です。


なお「ゆっくり魔理沙と霊夢」の声は、AquesTalkのライセンスID:AQALCNTUSR01202371によります。

(YouTubeショート動画の問題文・解説スライド、および以下の<この問題の突っ込んだ解説>の解説は、薬学部の現役学生の方、次回の薬剤師国家試験を受験される予定の方はダウンロードしてお使いになっていただいて構いません。なお、大学教育関係者の方、薬剤師国家試験受験予備校関係者の方でスライドのダウンロードご希望の方は、本HPの「お問い合わせホーム」から弊社宛、事前にご連絡ください。また弊社HPトップページには、本年5月31日までの期間限定で「110回薬剤師国家試験に向けた「新学期応援フェア」のお知らせ」を掲載しました。是非ご検討ください。)

<この問題の突っ込んだ解説>

国試の「代謝」においては、抱合反応はよく出てきますね。「抱合反応」の中では「何が出てくるか?」となると、やっぱし「グルクロン酸抱合」がダントツでしょう。次は「アセチル抱合」あたりでしょうか?ところが、この問題では「抱合反応の基質供与体」の構造式のオンパレードということになります。なので、一通りの構造式は教科書等で「見ればわかる」程度に勉強しておくことが必要です。

さて、グルクロン酸とは6員環構造をしているお砂糖の一種(天然由来のウロン酸の一種)だという基本的なことを知っていれば、一発で解ける問題で、答えは2です。

選択肢1.では、「R」が「H」であれば硫酸です。よって、これは硫酸基で硫酸抱合に出てくる構造式です。

選択肢3.はアセチル基です。アセチル抱合に出てくる構造式です。

選択肢4.はメトキシ基です。抱合反応には「アセチル抱合」に関係します。

選択肢5.の「R」が「H」に置換された化合物は「グリシン」です。「グリシン抱合」というよりは「アミノ酸抱合」といわれるのが一般的です。グリシンが供与体となりますが、薬物のカルボキシル基(-COOH)と脱水縮合反応を起こして「アミド結合」を形成するのですね。

この問題は「抱合反応の置換基供与体の構造式を知っていますか?」という問題ですが、構造式の特徴から容易に答えが導かれるという問題でした。

わかったかな?


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