YouTubeショートで使った問題文と解説スライドは以下です。


なお「ゆっくり魔理沙と霊夢」の声は、AquesTalkのライセンスID:AQALCNTUSR01202371によります。
(YouTubeショート動画の解説スライドおよび<この問題の突っ込んだ解説>にある解説は、薬学部の現役学生の方、次回の薬剤師国家試験を受験される予定の方はダウンロードしてお使いになっていただいて構いません。なお、大学教育関係者の方、薬剤師国家試験受験予備校関係者の方でスライドのダウンロードご希望の方は、本HPの「お問い合わせホーム」から弊社宛、事前にご連絡ください。また弊社HPトップページには、本年9月1日から30日までの期間限定で「弊社設立1周年記念キャンペーン」のお知らせを掲載しています。是非ご検討ください
<この問題の突っ込んだ解説>
サムネにもあるように、HPVがヒト子宮頚部がんの原因ウイルスを発見したのは、ドイツ人のツルハウス兄弟で、2008年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。ヒトパピローマウイルス(HPV)は200もの「型」が知られているウイルスで、皮膚などの軟部組織に「疣贅(いぼ)」を発症させるウイルスです。大概は「いぼ程度」で済むのですが、HPV18, HPV18はヒト子宮頚部がんの50~70%に存在が認められている「高リスク型」です。このウイルスは、他にもHPV6、HPV11が性感染症である「尖圭コンジローマ」原因ウイルスであることが知られています。問題文にもある「予防接種」は、2013年4月から任意のHPVワクチン接種が始まりました。
あとの選択肢ですが、梅毒、クラミジア、淋菌はいずれも性感染症原因細菌で、霊夢も言っていますが、これらが「子宮頸がんの原因だ」などという受験生がいたら、幼稚園からやり直しレベルの超常識問題です。1番のヒト単純ヘルペスウイルス(HPV)は、神経節に潜んでいて、宿主の免疫系が弱くなったりすると暴れ出すウイルスですが、Ⅰ型とⅡ型があり、Ⅰ型は口唇ヘルペスといわれるもの、Ⅱ型は性器ヘルペスで、いずれも患部に疼痛を伴った水泡を生じさせるもので、子宮頸がんには無関係です。
ということで、わかったかな?