代表社員CEOご挨拶


私は、30余年間にわたって、私立大学薬学部の教員として薬学生の皆さんに薬物動態学およびその関連科目の教育を行ってきました。その間、我が国の薬学部教育は4年制から6年制へと大きな転換を迎え、また、6年生薬学部教育の開始と時を同じくして、いわゆる「新設校」も設立され、現在では国公立私立大学79校(2023年現在)の薬学部に多くの学生さんが学んでいます。

一方、薬剤師国家試験の合格率はというと、軟化の傾向を見せずにほとんど横ばいの状態であり、問題の質的には以前に比べてむしろ難化している傾向にあると言っても過言ではありません。恐らく、学生の皆さんは最終学年を迎えるにあたって、薬剤師国家試験受験予備校の出している「国家試験参考書」の一式を手に入れられることになると思いますが、その1セット(9科目)分の厚さを見れば、如何に沢山の勉強をやってそれらを頭に叩き込まなければならないか、ということに唖然とすることでしょう。

私が兵庫医療大学で教鞭をとっていた定年までの14年間は、ほとんど6年制薬学部教育が始まった時期に重なりますが、この間私は、新しい教育課程においてどうすれば学生の皆さんに「理解が深まる教育」をおこなうことができるのかを、自分が担当した「薬物動態学」を通して考え続けていました。いろいろなトライアルをやってみましたが、私の研究室配属になった学生さんや、自由参加ゼミナールで私のゼミに参加した学生さんとの勉強会の中で、既存の教科書を使った全体講義の授業ではなく、いわば中高受験生対象の「家庭教師のような1対1の対面授業」を行うことが、大学生に対してさえ非常に効果的であるということに気が付きました。マスプロ教育の弊害ともいえるかと思いますが、90分授業を聞くだけでは、薬学部でどういう勉強をしていけばいいのか、その勉強方法さえわからず、教員にも相談できずに(大学の先生というのは往々にして忙しすぎで、学生さんが自分から積極的にアプローチしないと振り向いてくれないものなのです)、付け焼刃の定期試験対策(先輩からの「ここやっとけ」のコピーの束の丸暗記)だけでなんとか単位のつじつま合わせで進級してしまったために、卒業試験やその後の薬剤師国家試験でつらい思いをしてきた学生さんがいることは残念な事実です。

2022年の3月末日に、私は兵庫医療大学(同年4月1日より、兵庫医科大学に統合)を定年退職しましたが、自分が気が付いた「しっかりした指導者が、対面の個別授業(むしろ、勉強会とでもいうべきもの)を行うことで、学生さんは必ず「学問をどのように理解していくのか」の方法論を習得できるはずだ。そうすれば、薬剤師国家試験合格は、自ずと見えてくるはずだ」という教育方法を実践するために、弊社「合同会社薬学補習塾」を設立することにいたししました。

弊社の授業は、当面は私が兵庫医療大学で担当していた薬物動態学(薬物の生体内運命:ADME、と薬物速度論)からスタートします(次年度以降には、薬理学、物理薬剤学、衛生化学に拡充していく予定です)。

Google Workspaceを使った1対1の完全双方向同時遠隔授業を行います。「大学3年次に始まった生物薬剤学・薬物動態学の授業が難しくて、教科書を読んでも授業を聞いてもよくわからない」といった悩みを持つ学生さん、「CBT対策、卒業試験対策、国家試験対策で「薬物動態学・薬物速度論」の勉強の仕方を教えてほしい、もう一度詳しく復習をしたい、国試問題の演習をやりたい」という学生さんには、十分にご要望を満たすものではないか、自負しております。

大学生の勉強は(いろいろなところで聞く話だとは思いますが)一から十まで「先生」が教えてくれるものではありません。いわんや、「薬剤師」として臨床の現場に立てば、生涯にわたっての自己研鑽が待っています。まずは、弊社の授業で「どうやったら学問の理解ができるのか」を学んでください。それができればしめたもので、他の科目習得はあなたが弊社の授業で学んだことの応用です。さあ、しっかり勉強して薬剤師国家試験合格を勝ち取ってください。

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