#1 イントロダクションのモデル授業


さて、薬学部の1,2年はいわゆる教養課程ということで、外国語やら体育やらいろいろな勉強から始まっていきますよね。そして、(大学によってはいろいろな言い方がありますが)基礎有機化学とか、基礎物理化学や生物学などの、いわゆる国家試験でいうところの物・化・生(ぶっかせい)の授業が始まります。さらには「早期体験実習」のように、大学のと縁故の深い病院や、医学部がある大学では医学部付属病院に行き、薬剤部を中心に「病院」の中身を見学させてもらったりして、「将来の薬剤師たる心構え」をもってもらうようなカリキュラムが組まれています。そういう意味では「薬学部の専門的な勉強が始まった」という実感がなかなかわかないかもしれません。ところが、3年生に進級したとたんに、弊社の授業にある「薬物動態学」「薬剤学」「薬理学」などの「専門科目」が目白押しになります。弊社CEOは長年「学生生活委員」というのをやって、学生さんの学修面でのアドバイスをしてきましたが、悲しいことにドロップアウトする学生さんが突然多くなるのが3年生です。平たく言ってしまえば、要は「薬学部の勉強は3年から急激に難しくなる」ということです。

さて、「薬物動態学」ですが、自分でいうのもなんですが、やはり「難しい科目」のダントツになると思います。「数学的思考」が要求されます。ADMEを中心に学習する薬物動態学Ⅰでは、それほど「数学的思考」は要求されませんが、「薬物速度論」が主体となる薬物動態学Ⅱでは、微分方程式のオンパレードです。別にみなさんを脅かすつもりはありませんが、現実がそうなのだから仕方ないですね。やり切るしかないわけですが、「わけのわからない勉強をいやいやする」苦痛を取り除くには、「勉強のやり方をしっかり学ぶこと」が王道になるのです。だから「丸暗記」はおやめになった方がよいのですね。

ということで、この「#1 イントロダクションのモデル授業」では、弊社CEOがみなさんと遠隔1対1の個別授業をやっていく様子をご覧になっていただくことにしました。実際の授業では、弊社独自の教材をご提供し、それに基づいて授業を進めていきます。「大学の授業(予備校の授業)では、そっちで教材を使っているから、そんなに教材をいろいろ持っていても困るな」と思うかもしれません。ただ、みなさんが目標にするのは「薬剤師国家試験問題で合格点をとること」なのです。A大学の教科書を使っていた人、B予備校のテキストを使っていたから国試に合格し、C大学の教科書やD予備校の参考書を使うと国試に落ちる、ということは「ありません!」。どんな教科書を使っていても、重要なことは「それをどれだけ自分の知識に落とし込めたか」ということであり、詰まるところは「ちゃんとした、効率の良い勉強方法をとっていたか?」ということに尽きるのです。なので、弊社のご提供するテキストを「正本」として勉強し、大学や予備校での教材は「副本」というつもりで勉強を進めていただければ、「わかること」に最重点をおいた効率の良い勉強ができると思います。

この1回目のモデル授業では、弊社の授業がどういう観点で行われるか、みなさんはどのような点に注意しながら薬物動態学の勉強を進めていけばよいのか、を中心にお話ししています。

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